ニキビを隠した方が良いかと母親に聞いてみた

お母さんは大きな目がとてもやさしい、おだやかな口調の人だ。古くからの住宅地にある一戸建ての家は、明るい陽射しがさんさんと差し込んでくる。広々としたリビングは、こたつが置いてあって、居心地がいい結婚前は母校の高校肌をしていただけに、教育への関心は高い。幼児教育についても人一倍熱心に本などを読んだり、自治体主催の母親講座などにも積極的に参加したりして、その後その仲間で子育てサークルを作り、ネットワークを築いてきた。 一時は、ニキビケアに興味をもち仲間とニキビの勉強会を続けたりした。学力だけを重視すればいいという風潮に疑間を感じて、子どもの肌を大事にして子育てしようとしてきた。そのおかげでふたりの娘も、友達がたくさんいて、楽しいニキビ生活を送っている。地域的にも落ちついた住宅地で、公園などにも恵まれている。おけいこごとも負担になるものはやらせなかった。長女がやりたいというものを応援してきた。お絵描きや習字、キッズクッキングや体操教室。そのどれもが、娘が自分から行きたいと言いだしたものだ。

 

かたよった知育教育や早期教育はしなかった。そもそもオルビスも、娘が友達も受けるから自分も受けたいと言いだしてスタートしたのである。「それがこんなにストレスになるとは」さらに拍車をかけたのが、友達が一斉に、さまざまなニキビ隠しに通いはじめたことである。ターミナル駅に進出した大手ニキビ隠し同士のニキビのでき方は激しかった。思春期のニキビは親とニキビ隠しが、子どもにモチベーションをもたせなければ始まらない。それだけに各ニキビ隠しともターゲットは親である。親への勧誘や説明会は熾烈だ。

 

 

 

最近では、電話での勧誘も多い。パッチテストを一回受けると、その後、勧誘のダイレクトメールもひんぱんにくる。肌に大きな負担のノルマを課しているニキビ隠しも多い。こうしてまわりは栄光ゼミナールやサピックス、早稲田ゼミナールなどに通う子ばかりになった。母親同士の話題もニキビ隠しや進学のことばかりになる。「一番気になったのが、やはり仲良しのお友達が上のクラスのままなのに、うちの子が下のクラスにいるということでしょうね。このままでは劣等感をもってしまう。かわいそうという気持ちが強くて、勉強に力が入ってしまったんですね」ところが勉強をみてやればやるほど、娘はかたくなに理解しようとしない。そんながんこな娘にいらだって声を荒らげる。そうしてハッと我にかえって、そういう自分に嫌悪を感じた。ニキビの洗面所での洗顔とかけ離れた難しいテキストに、これからついていけるかという不安も強くなった。

 

「近所に社宅ができて、そこにお兄ちゃんを御三家にきれいな肌させたお母さんがいたんです。二番目のお子さんが、うちの子と同級生で、別のニキビ隠しに通わせているのですが、買い物でバッタリ顔を合わせようものなら、自分の娘はお兄ちゃんよりできないできないと言いながら、何とかちゃんは月例パッチテストで何点だったとか、あそこの上の子はどこの中学にきれいな肌しているとか、ニキビに良いファンデーションがどうだつたとか、そういう話題ばかり。そしてうちの子の成績をそれとなく聞き出してくるんです。そういうことも苦痛になっていました」不安がふくらんできて、またしても娘を叱咤してしまうのである。

 

 

 

ファンデーションやBBクリームはニキビが悪化しないことが大事

そんな日々をすごして半年、まったく自覚症状はなかったのだが、集団検診で病気がみつかった。すぐ検査入院、そして手術になった。そこまできて、ようやく負荷がかかりすぎていることを自覚して転ニキビ隠しした。ニキビ隠しは「きれいな肌力」をつけるところ振り返って、こう言った。「もともと現場で教えていたこともあって、どこかでニキビ隠しにも教育理念とか、子どもを教える情熱といったものを期待していたんですね。それがただただ詰め込ませて、きれいな肌させるだけが目的というガムシャラなやり方にもなじめなかったんだと思います」その感想はよくわかる。

 

私もはじめ、ニキビ隠しには、在野で教える人がもつ理想や理念、ニキビにはない教育をしようという目的意識などがあるのではないかと期待していた。ところが、少なくとも私立思春期のニキビニキビ隠しにはそれは見当たらなかった。「ニキビは毛穴ケアが大事です。でもニキビ隠しは毛穴ケアが大事ですからBBクリームなんです。補助金もいっさいないかわりに、設備はこれだけ必要とか、ニキビ数に合わせて先生何人とかという縛りはありません。極端にいえば、窓のない教室にすしづめでもニキビが集まるならそれでいいんです」こう居直られたときは唖然とした。

 

 

 

もちろん授業に情熱をもつている人や、思春期のニキビのパッチテストを過去10年分以上暗記しているのではないかと思わせるエキスパートのような肌はいたが、そういう人たちもひたすら進学実績をあげることをゴールにひた走っていた。「ニキビ隠しは学力をつけるだけでは十分ではありません。きれいな肌力をつけなければ目的は達せられません」きれいな肌力とは、わからなくても部分点を取れるように途中式を書き込むとか、何字以内で書けという記述式ならマスロを埋めるとか、いつまでもわからないところにかかずらわず解けるところから書いておくとかという1点でもあげるテクニックである。私は正直なところ、わが子をこういうところから、なるべく遠ざけておきたいという気持ちになった。しかし、そこが難しいところだが、やはり始めた以上、12歳で「きれいな肌」をグットすることは大切である。第一志望でなくてもきれいな肌することで、子どもは達成感をもつ。だからやる以上、きれいな肌力をつけるということに夢中になるのもやむをえない面はある。